Woolについて


ウールは自然にやさしい天然繊維

たとえば赤ちゃんのやわ肌をふっくらとあたたかく包み込むのに最適な素材といえば、やっぱりウール。
それはウールが自然の恵みをたっぷりもって生まれた天然繊維だから。生きている繊維だからこそ、繊維自身が呼吸し、湿気などをうまく調節する機能をもっていて、やさしく心地よい肌ざわりを生み出してくれるのです。 ケンブリッジ大学では、ウールのやさしさが未熟児の生育を早めるといった研究結果を発表しています。
その他にもウールには素晴らしい特長があります。冬暖かく夏涼しい不思議な繊維。撥水性が高く汚れにくい清潔繊維。燃えにくいが仮に燃えても有害ガスが少ない安全繊維。生まれながらの抗菌・消臭繊維。ホルムアルデヒド等の有害物質を吸着し無害なものにする空気清浄機能を持つ健康繊維。そして最後は生分解し土に戻る地球環境にやさしいエコ繊維なのです。
こうした羊は世界中で飼育されており、その種類は約3000種とも言われ、オーストラリア、ニュージーランド、英国やフランスなど、その地域の自然環境に合った素晴らしいウールを産出しています。今やアパレル素材だけでなく羊毛布団や羊毛断熱材など新しいウールの世界が開発されているのです。
だからこそ、赤ちゃんの産着やご高齢の方のウエアや寝具にウールを選んであげたくなるのも、かけがいのない優しさからなのですね。

ウールの特徴

冬暖かく、夏涼しい

多量の空気を含んでいるので空気の厚い層ができ、それが夏には暑さを遮断する働きをするため、ウールが「夏、涼しい繊維」といえることはおわかりいただけるでしょう。

湿気を吸収し、放湿する

ウール製品はムレたり、ジメジメした感じがせず、またウールのコートを着て、小雨にあっても、防水加工がしてあるわけでもないのに、軽くたたくだけで水滴は飛び散って、濡れません。

弾力性に富む

ウールが回復力に優れた繊維によるものですが、弾力性の優れたウールは「しわになりにくく、しわになってもすぐ元に戻る」といえます。

燃えにくい

燃えにくい性質を利用して、航空機のインテリア分野等でシート・カーペット・カーテン・毛布などに幅広く使われています。

染めやすく色落ちしにく

ウールの高い吸湿性のため、染料が繊維の中に十分に吸収され、ムラなく染め上がります。

汚れにくい

「水をはじく」性質は、泥などの水溶性の汚れをはじくことにもつながります。また、吸湿性の良さは静電気による汚れの発生を抑えてくれるのです。

フェルト状になる

フェルトする性質(縮絨性)を利用して作られているものに、ピアノの弦をたたくハンマークロスやビリヤードクロスがありますし、コート地などの仕上げ加工にも利用されています。
『資料 The Woolmark Co. 提供 無断複写禁ず』